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台湾での設計/施工|日系企業の内装工事に対するよくある不満

日系企業が台湾で店舗やオフィスを開設するとき、台湾の設計会社や内装工事会社に対して抱く不満の中から、よくある事例を紹介します。

今回は、主な不満を紹介するだけですので、「私もそう感じた!」とか「そうそう、そう思うよね!」とか、みなさんの経験と重ね合わせて楽しみながら読んでください。

後日、この中から1つずつゆっくりとその原因と解決策を紹介していきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

Ⅰ. 設計・デザイン関連

1. 日本基準のデザインやブランドイメージが伝わらない

日本での店舗と同じデザインを台湾でも再現したいのですが、色合いや使い勝手などのこだわりの部分がどうやっても伝わりません。「何か足りない。」「そうじゃないだろう?」というような感じの仕上がりになってしまいます。

2. 日本の設計仕様や細かい要望を理解してもらえない

設計図や仕様書には、それを作った人の思いが細かく記述されています。その設計の思いを実現するために、さらに細かく現場で指示をすると、「わかりました。」「大丈夫です。」ととても安心できる返事が返ってきます。そして工事が始まると、その設計の思いや細かく出した指示が思ったように伝わっていなかったことを知って落ち込んでしまいます。

3. CGパースや設計図の精度が低く、完成形がイメージと違う

店舗の完成形のイメージを共有するためにデザイン会社にCGパースを作ってもらうのですが、「事前に打ち合わせしたこととちょっと違うんじゃないかな?」というものが出来上がることが度々あります。

打ち合わせした内容をもう一度双方で確認してCGパースの中に入れてもらおうとすると、個別の要素は一通り入っているのですが、その要素をただ順番に並べただけで、事前打ち合わせの通りの魅力的な店舗のパースではなくて、とても使い勝手の悪そうなものとなっています。

4. デザインの提案力が不足している

抽象的なことをイメージしやすいように「例えば・・・」と例を出すと、その「例」がそのままデザインとして仕上がります。なんとなくロボットやパソコンに指示を出して作業させているような寂しい気持ちになります。

Ⅱ. 施工品質・技術面

1. 仕上げの品質が低い

引き渡し日に行っても、まだ作業中なのか、それとも作業はもう終わっているのかわかりません。少し観察してみると、色が均一でなかったり継いでいるところで段差があったり、表面は綺麗なのに扉を開けたら中は埃だらけだったり、配線が絡み合って何が何の線なのかさっぱり分からない状態で外部に露出していたり、これが引き渡される直前の状態なのかとびっくりします。

2. 設備工事の質が低い

コンセントと配管の場所が設備を置く場所とズレていたり、そもそも指定の場所と違う場所にその設備が設置されていたり、照明が指定したところになく、しかも色合いが違っていたり、開店してみるとピークタイムにブレーカーが落ちたり、いろんなことが次から次へと起こります。

3. 素材・部材の品質が低い、または指定と違うものを使われる

使っている材質の品質が低く感じます。
また指定した材料と違うものを使われたりします。

4. 施工時に予期しないトラブルが発生しやすい

工事中に、近隣からの騒音苦情や粉塵苦情があり、またその騒音や粉塵のことを当局に通報されて工事が中断したりします。工事申請がされていないということで、工事が中断ということもありました。この予定されていない工事の中断で、工期が大幅に遅れたりします。

Ⅲ. スケジュール・進行管理

1. 工期(納期)が守られない

工程表や納期は、日本人が考えるよりも遥かに軽く考えられているようです。何かトラブルがあれば、それに要した時間だけそのまま工期が長くなり、結果として引き渡し日が遅れます。

そして、その工期が遅れる理由となる「何かのトラブル」というのが頻繁に起こりますので、引き渡し日がいつになるのかは工事が終わるまで分からない不安な毎日です。

2. 現場管理が甘く、進捗報告が雑

現場の管理は、基本的には日本と同じように責任者が配置されていますが、その責任者に丸投げのように見えます。進捗報告もその責任者次第。報告が不定期で内容も雑な人がいる一方で、丁寧に定期的に報告する人もいて、施工会社からの報告を受けるごとに不安が増していきます。結局、自分自身で実際に現場に行って細かく確認することになってしまっています。

3. 日本企業のスケジュール感と合わない

ちょっとした確認、内容の修正、計画の修正、修理依頼などでも、何日か待たされたりします。日本なら45日前後の閉店で可能な店舗のリニューアルも、その日数を提案すると、いろいろと難しい理由が出てきて、出来ない可能性があるとのことです。日本のスケジュール感では無理なのでしょうか?

4. 急な仕様変更に柔軟に対応できない

急遽部分的な変更をしてもらいたくなったとき、その提案をするとともに、そのことで影響を受ける要素は何で、工期や費用にはどのような影響があるのかと質問するのですが、最初はいつも難しそうな表情をされます。そして、出来ない理由がいっぱい出てきて、最初の質問の答えを引き出すまでに、ものすごく時間がかかる印象があります。

それぞれの担当者に確認さえすれば簡単に応えられると思うのですが、それ以外に台湾では何か難しい問題があるのでしょうか?

Ⅳ. コスト・契約面

1. 見積もりが不透明で、追加費用が発生しやすい

見積書の内容が大まかすぎることが多いですね。「電気設備工事一式」とか「内装工事一式」とか。その一式の工事の明細も欲しいのですが、なかなかもらえません。

そして、計画にないことが発生した時は、その対応に要する費用をその度に上乗せされますので、追加の費用請求が多く、当初の見積額を大きく上回ってしまうこともあります。

2. 日本基準の詳細な見積もりを作れない

日本での見積書の例を紹介して同じように作るようにリクエストしても、日本のような詳細な見積書は作ってくれません。

3. 価格交渉が正義。日本企業のようなコスト管理は出来ない

台湾は日本と比べると、価格交渉はとにかく強烈です。日本人から見たら、取引先の儲けがなくなるだけでなく品質も低下しそうに感じますが、とにかく価格交渉への集中力は強烈です。

一方で、プロジェクト運営のムダ・ムラ・ムリなくすことで、全体のコストを絞り込んでいくという日本式の組織全体でのコスト管理は苦手なようです。

4. 支払い条件が日本企業のルールと合わない

設計会社、施工会社への支払いは前金が多いです。日本は後払いなので、日本の会計部門にはいつも叱られるのですが、後払いは出来ないのでしょうか?

Ⅳ. コミュニケーション・文化の違い

1. 日本語での解決が難しい

通訳を通してやっているのですが、私の思うところがきちんと伝わっていないようです。一方、日本語のわかる担当者がいらっしゃる会社ではそのまま日本語でやっているのですが、こちらもなんとなくうまく伝わっていないように感じます。日本語で仕事をするのは難しいと感じています。

2. 報連相(報告、連絡、相談)の意識が低い

報連相の意識は低いと思います。何かトラブルが起こって自分自身で解決できない最終局面を迎えて初めて報連相が行われるような感じですね。もうすでに大トラブルに発展してしまってるんですが・・・

3. トラブル発生時の対応が遅い。または責任の所在が不明確

責任者とか連絡窓口担当者という人はいるのですが、何かが壊れたりした緊急事態でも、その責任者の休日だったり、深夜時間帯だったりすると、連絡が繋がらないことがよくあります。

無事に連絡がつながっても、それから先のトラブルに対応する業者と繋がらなかったり、つながっても数日後というのはいつものことです。とにかく、トラブル対応は時間がかかります。

4. 品質に対する意識の違い

設計品質・施工品質・サービス品質など、品質と呼ばれるものは台湾でOKでも日本ではNGなことが多いです。台湾品質で良ければ簡単に終わる内容も、日本品質を求めるといつ終わるか分からないですね。

まとめ

みなさん、いかがでしたか? インターネットの中から拾い集めた不満を整理して紹介してみました。

「ここには無いけれども、こんな不満もよくあるよ。」という方は、遠慮なく教えてください。

では、後日に1つずつその原因と解決策を紹介していきますね。
お楽しみに。

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